有明海の覆砂漁場における低天端型の堤による砂の流失抑制とアサリの生残
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
筆者らは,捨石を材料とした小規模な潜堤をアサリの覆砂漁場に導入し,底質の安定を図る実証実験を行っている。覆砂面の地盤高の変化,アサリの分布を調査した結果,砂の移動による地盤高の変化はあるが砂の流失は抑制できた。また,天然のアサリ稚貝の加入も観察され,それら加入群が越冬して成貝まで成長した。小規模な潜堤では,砂の移動を完全に抑えることはできないので,整地作業という維持管理対策を必要に応じて実施することにより,潜堤の機能を維持でき,アサリ漁場として持続的に利用できることが示唆された。
- 2012-09-00
著者
関連論文
- つづみ型高層魚礁の開発(その2) : 蝟集生物
- アマモ播種材料の発芽・生育に対する現地実証実験
- 帯状覆砂によるアサリ漁場造成技術の開発
- 長崎県有明海沿岸域でのアサリ等増殖漁場造成技術の開発
- 浅海内湾域における機能修復手法の検討(その2) : 要素技術における効果の検証
- 浅海内湾域における機能修復手法の検討(その1) : 事業概要と機能評価モデルの構築
- 長崎県有明海沿岸におけるアサリ漁場造成を目的とした覆砂材の安定化に関する技術開発について
- アサリ漁場の安定化に関する技術開発
- ライフサイクルを考慮したアマモの力学的生育条件について : 第二報 アマモ実生株の生残条件
- ライフサイクルを考慮したアマモの力学的生育条件について : 第一報 アマモ種子の埋没条件
- アマモや二枚貝の外力検討におけるシールズ数の算定方法について
- 有明海の覆砂漁場における低天端型の堤による砂の流失抑制とアサリの生残 (アサリ特集号)
- 有明海の覆砂漁場における低天端型の堤による砂の流失抑制とアサリの生残