食用海藻2種,キクトサカとトサカノリ(紅色植物門ミリン科)の光合成活性における光と温度の影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
食用海藻であるキクトサカとトサカノリ(紅色植物門ミリン科)の生理特性を把握するために,様々な温度と光の条件での光合成活性を測定し,2種の動態を考察した。測定にはパルス変調クロロフィル蛍光測定法(Imaging-PAM)を用い,8-34℃の間の14温度条件と,光量0-1,078μmol photon m-2 s-1の間の21条件の組合せで電子伝達速度(rETR)を測定した。初期勾配(α),光阻害(β),係数(γ)は2段階階層ベイズモデルを用いて非線形の光曲線モデルを得た。モデルで見積もられた至適な光合成活性は両種とも18-28℃の温度範囲で得られ,光合成に至適な光量(PAR opt)は温度の増加と共に上昇した。また,両種は九州南部での生育地・水深における光や温度によく適応していた。これらの結果は海面養殖等における環境条件の検討に有効と考えられた。
- 水産増殖談話会の論文
- 2012-09-00
水産増殖談話会 | 論文
- 海洋環境から分離した殺藻性糸状細菌のDNA交雑試験およびRFLP解析
- 養殖ウナギの残留抗菌性物質の簡易検査に用いる直接バイオアッセイ法の改良
- 養殖ウナギにおける抗菌性物質の簡易残留検査法
- 福島県沼沢湖に生息するヒメマスの動物プランクトン選択性
- マラウイ産コイ科魚類Opsaridium microlepisの耳石日周輪