クローンライブラリー法による沿岸魚類腸内細菌群集の解析
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概要
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沿岸魚類の腸管内細菌群集の全体像を把握する目的で,静岡県下田市で採取した6魚種の腸内細菌叢をクローンライブラリー法で解析した。その結果,全299クローンは9綱,18目,25科,46属,75種に分類された。魚種によって優占する綱は異なり,カワハギ,メバルではActinobacteria,AlphaproteobacteriaおよびGammaproteobacteria,メジナではそれら3綱に加えBacilli,ムラソイおよびキュウセンではActinobacteria,AlphaproteobacteriaおよびBetaproteobacteria,ネズッポではAlphaproteobacteriaおよびBetaproteobacteriaが多数を占めた。しかしいずれの魚種でも,寒天培養法で優占的に分離できるVibrionaceae科細菌は検出できないことから,本細菌は優占菌ではないことが強く示唆された。
- 水産増殖談話会の論文
- 2012-09-00
水産増殖談話会 | 論文
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