静岡県中遠地域のコムギ-ダイズ連作圃場における外来雑草ネズミムギ(Lolium Multiflorum Lam.)の個体群動態
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概要
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本州以南のコムギ作において,外来のイネ科冬雑草であるネズミムギ(Lolium multiflorum Lam。)による被害が拡大している。ネズミムギを効果的に防除するためには,除草剤のみならず様々な防除手段を適切に組み合わせた,総合的雑草管理(IWM:Integrated Weed Management)を構築する必要がある。耕起および不耕起体系のそれぞれに適したネズミムギのIWMを構築するためには,各耕起体系の圃場における本草種の個体群動態の特徴を把握する必要がある。本研究では,耕起および不耕起管理のコムギ-ダイズ連作圃場におけるネズミムギの個体群動態(特に発芽生態,埋土種子動態,種子捕食)を定量した。さらに,これらの結果をもとに,耕起圃場と不耕起圃場におけるネズミムギのIWMを提案した。なおこの研究は,ネズミムギの蔓延による被害が顕在化している静岡県中遠地域の水田転換コムギ-ダイズ連作圃場を対象に行った。
- 2012-06-00
著者
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