伊豆大島におけるマクサのスポアバッグの投入時期の検討
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概要
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1)伊豆大島沿岸の2地点(波浮港,泉浜)で,1年3ヵ月にわたり,毎月1回,マクサのスポアバッグを投入し,胞子の着生,幼体の生育,水温観測および期間限定で堆積物の調査を行った。2)対照区との比較から,採苗器に着生したテングサ科胞子は,概ねスポアバッグ由来のマクサ胞子であることが示され,スポアバッグからの胞子放出を確認した。また,両試験地ともに,7~10月に,採苗器に多くのテングサ科胞子の着生が確認されたことから,この時期がスポアバッグの投入に適していると考えられた。3)スポアバッグを固定した土台コンクリートブロックに,両試験地ともに,マクサ幼体の着生が認められた。ただし,波浮港では,マクサはその後も良好に生長し,成熟も認められたが,泉浜では減耗した。泉浜において,幼体の減耗した時期に,堆積物の日堆積量の増加および中央粒径値の増大が観察された。
- 水産増殖談話会の論文
- 2012-06-00
水産増殖談話会 | 論文
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