春播小麦「ハルユタカ」におけるムギキモグリバエの発生被害実態と防除対策(2)
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概要
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ムグキモグリバエの発生量は漸減傾向で,上川北部でもこれまでより被害が低下する傾向であった。第1回成虫は5月中旬頃初発し,6月中旬頃最盛期となり,7月下旬まで発生した。第2回成虫は7月上旬頃初発し最盛期は8月上旬頃であった。小麦類収穫後の8月~9月上旬に発生量は激減するが,秋播小麦が出芽する9月中旬以降発生量は回復し産卵し,地際の茎内で幼虫越冬する。有機リン系4剤,合成ピレスロイド系1剤を用いた防除において,どの薬剤も防除回数が多いほど効果は高かった。また,発生前期~中期の防除で被害抑制効果が高く増収する傾向であった。以上のことなどから,防除適期は主桿,第1分げつの被害を低減できる5月下旬~6月中旬で,2~3回散布で十分な効果が得られると考えられた。
- 2012-04-00
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