県内農耕地におけるリン酸、カリ蓄積の現状

概要

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県内農耕地土壌のリン酸・加里蓄積の実態を定量的に把握することを目的とし,併せて,肥培管理要因が,土壌のリン酸・カリ蓄積に与える影響について,検討した。解析は,土壌モニタリング調査の蓄積データのうち,直近4年分(2006年度;峡南・郡内地域,2007年度;峡東地域,2008年度;峡北地域,2009年度;峡中地域)を中心に行い,データが欠損した地点は,同一地点を過去に調査したデータ(2001年～2004年)により補完した。調査地点数の内訳は,水田45,果樹園52,普通畑22であった。土壌採取は収穫後3ヶ月以内に行った。土壌表面の植物残渣や落ち葉等を除去し,圃場の中央部および対角線上の5カ所からほぼ等量ずつ作土層を採取し,作土の深さを耕耘深として記録した。採取した土壌をよく混和したのち風乾し,2mm目の篩を通過したものを分析試料として用いた。調査項目は,可給態リン酸(トルオーグリン酸)および交換性カリウムで土壌標準分析法(土壌養分測定法委員会,1968)に基づいて分析を行った。併せて,調査協力農家を対象に郵送法でアンケートを行い,作型,栽培品目,化学肥料の施肥量等の肥培管理情報を聴取した。
2012-03-00