露地抑制ナスの改良U字仕立て栽培
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概要
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露地抑制ナス栽培で,キュウリ・インゲン支柱を用いた主枝誘引と,側枝を連続して花直上で摘心し収穫時に同時に切り戻す側枝更新剪定整枝を組み合わせた「改良U字仕立て」栽培で,収量性の向上と効率的な施肥を図るための栽培方法について検討し,次のことを明らかにした。1 施肥量N-40kg/10aで抑制ナスを栽培した場合の総収量は10。2t/10a,窒素吸収量は32。2kg/10aであった。窒素の吸収量は定植後の7月から多く,10月まで直線的に増加した。同量の施肥量で夏秋ナスを栽培した場合の総収量は10。7t/10a,窒素吸収量は34。3kg/10aであり,窒素の吸収量は7月までは緩やかで以降急激に高まった。部位別の吸収量は,抑制ナス,夏秋ナスともに果実が全体の約6割と最も多く,果実と葉で約9割を占めた。2 抑制ナスの主枝の仕立て本数は,N-40kg/10aの施肥条件で6本が最も適しており,上物収量9。lt/10a,上物率89%を確保した。月別の収量割合は9月が最も多く,以下8月,10月と続いた。3 施肥法は,緩効性肥料のCDU化成と緩効性被覆肥料のロング化成(100日タイプ)を用いた全量基肥施用により上物収量8。8t/10aを得ることができ,追肥を行う施肥法と比べて収量性の点で遜色なかった。
- 2012-03-00
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