2010年の夏季高温条件における水稲種子の休眠の実態
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概要
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2010年の埼玉県における稲作期間は記録的な高温となった。特に8月は平均気温29。3℃と熊谷地方気象台の観測史上1位を記録し,平年を2。9℃上回る記録的な猛暑であった。この高温は,水稲種子生産にも影響を与え,発芽能力を検査する発芽調査において,休眠が深いためと思われる発芽遅延が「彩のかがやき」,「彩のみのり」で報告された。通常の休眠打破は通風乾燥機で50℃,5日間程度乾燥することにより行っているが,それに加え過酸化水素等による浸漬処理を行い,発芽試験を実施する場面もあった。そこで,2010年に埼玉県農林総合研究センター水田農業研究所で生産された原種4点および埼玉県指定採種圃で生産された種子340点を収集し,休眠が深い可能性のある種子について発芽試験を行うとともに休眠性について調査を行ったところ,いくつかの知見を得たので報告する。
- 埼玉県農林総合研究センターの論文
- 2012-03-00
埼玉県農林総合研究センター | 論文
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