鹿児島県における気温の変動がニホンナシの開花および収穫期に及ぼす影響
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概要
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落葉果樹栽培の南限地域にある鹿児島県では温暖化による影響を受けやすい。そこで,過去からの気温の推移および冬季の7。2℃以下の積算時間の変動や地域分布を明らかにし,気温上昇がニホンナシの開花や収穫期へ及ぼす影響を解析した。気温データからは年平均気温の上昇が認められ,秋季および冬季でその傾向が強かった。しかし,自発休眠覚醒のための7。2℃以下の積算時間が減少する傾向は認められなかった。また,1995年から2008年の低温積算時間の地域分布は以前と比べ変動は少ないが,暖冬年には分布が大きく北上した。気温上昇の影響はニホンナシの開花期および収穫期の前進化に認められ,品種'新高'でそれらの傾向が強かった。
- 2012-03-00
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