ブドウ'シャインマスカット'の成熟果実に発生した果皮表面の褐変症状
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概要
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ガラス室で無加温栽培したブドウ'シャインマスカット'に発生した果皮褐変症状'果面障害'について特徴および発生状況を調査した。1。褐変部位の果皮表面に物理的な損傷はなく,表皮細胞組織に褐変部位が観察された。果面障害は果粒軟化47日後から軽微な発生が確認され,同66日後までの調査期間を通して,発生果房率が上昇し,発生程度も増大した。圃場内での果房の着生位置と発生状況との関連は認められず,樹による個体差が大きかった。2。果面障害の発生程度が異なる樹の様相の違いについては判然としなかったが,発生果房を着生した新梢は細く,新梢葉面積が小さかった。また,発生果房の果粒重は果実の生長期間を通して小さく,果皮の黄緑色値は小さかった。3。以上のことから,ブドウ'シャインマスカット'に発生した果面障害は,収穫始めから発生する生理的な現象の可能性が高く,新梢の弱勢化や果粒肥大不足が発生に関与している可能性が示唆された。
- 岡山県農林水産総合センター農業研究所の論文
- 2011-12-00
岡山県農林水産総合センター農業研究所 | 論文
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