神通川と庄川における日中のアユの遊漁(漁業)実態
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概要
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神通川と庄川で日中に行われているアユ漁の遊漁実態を2002~2004年に調べた。両河川では友釣りなどの2つの自由漁法と投網などの3つの許可漁法を行う遊漁者が観察された。遊漁者数が多かった神通川では友釣りの遊漁者がその大部分を占めるとともに,その出漁努力は投網などの許可漁法の遊漁者に比べ著しく高かった。友釣り,毛鉤釣り,テンカラ網およびコロコロ釣りでは,河川流量が多くなると出漁人数が減る傾向にあり,一定以上の出水時には遊漁者は認められなくなった。これに対して,投網では河川流量が多くなると出漁人数が増える傾向にあり,大きな出水時にも遊漁者が多く認められた。神通川に多くの遊漁者が訪れるのは,神通川の河川流量が日常的に多いこと,および良い河川形状が維持されているためと考えられた。庄川で遊漁者数を増やすには,平常時の河川流量を増加させるか,遊漁者数と出漁日数の多い友釣りの専用区を設定することが効果的と考えられた。
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水産増殖談話会 | 論文
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