マーブルゴビOxyeleotris marmoratusの卵発生,孵化および仔魚の奇形に及ぼす塩分の影響
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概要
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東南アジアにおいて重要な淡水養殖魚であるマーブルゴビOxyeleotris marmoratusの孵化率向上のため,マレーシア・サバ州の河川で捕獲されたマーブルゴビから得た卵を,淡水(FW),5,10,15,20および30psuに希釈した海水(SW)でインキュベートし,孵化率および仔魚の奇形率を調べた。その結果,淡水から15psu SWの間で正常孵化がみられ,10psu SWにおいて最も孵化率が高く奇形率が低かった。そこでFWと10psu SWとの間で孵化時期および10日齢の仔魚の生残率を比較したところ,FWでは10psu SWよりも孵化が遅れ,遅れて孵化した仔魚の奇形率は高く,さらにFWでは全ての仔魚が10日齢までに斃死した。本実験の結果から,本実験で用いた卵を10psu SWでインキュベートするとFWよりも孵化時期が早く,孵化率および仔魚の生残率が高くなることがわかった。
- 水産増殖談話会の論文
- 2012-03-00
水産増殖談話会 | 論文
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