ホウレンソウ可食部のカドミウム濃度に及ぼす有機質資材施用の影響
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概要
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ホウレンソウ単作での有機質資材施用によるCd吸収抑制効果を明らかにすることを目的として,Cd濃度の異なる土壌(黒ボク土,混合土)と,家畜ふんを材料とした有機質資材(牛ふん堆肥,発酵豚ぷん,発酵鶏ふん)を用い,ホウレンソウの可食部Cd濃度と土壌の形態別Cd濃度に及ぼす影響をポット栽培試験により調査した。有機質資材の施用により,ホウレンソウの可食部Cd濃度は低減化の傾向を示し,特に豚ぷん施用の効果が高い傾向があった。土壌pHと土壌T-C含量は,有機質資材施用で高まる傾向を示し,土壌pHの上昇と土壌T-C含量の増加に伴い,土壌中の可給性の高いCdが減少する傾向が認められた。土壌Cd濃度とホウレンソウCd濃度の間には明確な関係は認められなかったが,単作での有機質資材施用でも,ホウレンソウのCd吸収抑制の効果が期待できることが示唆された。
- 2012-02-00
著者
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