DNAマーカーを利用した選抜(MAS:Marker assisted selection)育種の成果と展望
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概要
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DNAマーカーとは,生物のもつDNAの塩基配列の違いを目印として利用する手法である。農業分野でも様々なDNAマーカーが開発されているが,育種目標となる形質の表現型と連鎖したDNAマーカー(抵抗性品種に特異的にみられるDNA配列を目印としたものなど)を利用することによって,簡便に抵抗性や品質などの遺伝的な違いを選抜することができる。このようなDNAマーカーを利用した選抜をMarker assisted selection(MAS)という。育種における選抜では,各種選抜条件を設定したり,検定材料を養成するために時間と労力がかかるが,MASでは茎,葉等の組織の一部を用いて環境条件に影響されることなく遺伝的な違いを調べることができるため,検定の労力を軽減したり,形質によっては短期間での改良も可能となる。
- 北海道農事試驗場北農會の論文
- 2012-01-00
著者
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