カキ'平核無'の結果母枝長および葉果比の違いが果実の収益性に及ぼす影響
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概要
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カキ'平核無'において,売り上げが最も高くなる結果母枝長(cm/m2),摘蕾,摘果の程度の組み合わせを明らかにするとともに,その組み合わせが果実の収益性に及ぼす影響について調査した。また同時に樹冠の遮光率がLAIの指標となりうるかについても検討した。その結果,収穫果実数は結果母枝長が長いほど,また摘果を弱く行うほど多くなることが示された。また,摘蕾を強く(結果枝ごとに15cmにつき1蕾残す程度)行っても摘蕾を弱く行った場合(同様に10cmにつき1蕾残す程度)と比べて収穫果実数は減少しないことが示唆された。平均果実重は摘蕾,摘果はともに強く行った方が,また結果母枝長は500~750cm/m2の場合では短い方が大きくなることが示唆された。売り上げを高める結果母枝長と摘蕾,摘果の程度の組み合わせとして,果実数型(結果母枝長625~750cm/m2,強摘蕾,弱摘果)と,果実重型(結果母枝長500cm/m2,強摘蕾,強摘果)の2つが明らかとなった。光量子束密度,積算日射量から算出した樹冠の遮光率とLAIの相関関係については明らかにできなかった。今後,樹冠の遮光率からLAIを推定できるかについて再度詳細に検討する必要がある。
- 京都大学農学部附属農場の論文
- 2011-12-00
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