クロマグロ種苗生産におけるウイルス性神経壊死症防除のためのハマフエフキ受精卵の大量消毒法
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概要
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クロマグロの種苗生産においては,大量のふ化仔魚を必要とする。ウイルス性神経壊死症を防除するためには,餌料となるハマフエフキ受精卵の消毒が必要である。電解海水は消毒効果を有するが、卵表面に付着した有機物により残留塩素濃度が急激に低下する。本研究では,卵消毒中の残留塩素濃度の低下を防ぐため,卵洗浄時間および卵消毒中の電解海水の注水量の検討を行った。その結果,4倍量の海水を用いて2時間の卵洗浄(500ℓ水糟に受精卵800万粒収容,注水量1kℓ/h)を行った後,消毒水槽500ℓに対して電解海水を7kℓ/hで注水すること(受精卵200万粒収容)により,卵消毒中の残留塩素濃度の低下を防止でき,効果的な卵消毒が可能と考えられた。
- 2011-10-00
著者
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江場 岳史
Amami Station, National Center for Stock Enhancement, Fisheries Research Agency
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江場 岳史
Amami Station National Center For Stock Enhancement Fisheries Research Agency
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