ソルガムを利用した獣害対策と良質粗飼料生産
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概要
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獣害の発生が多い中山間地域の現地実証試験圃場において、飼料用トウモロコシの代替作物としてソルガムを栽培した結果、飼料用トウモロコシはイノシシの被害を受けたが、ソルガムに被害は全くなかった。供試したソルガムは、高糖分ソルゴー(以下FS501)及び高消化ソルゴー(以下KCS-404)で、乾物収量は飼料用トウモロコシ(34B39、以下トウモロコシ)の1,984kg/10aに対し、FS501は2,247kg/10a、KCS-404は2,309kg/10aと10%強多くなった。細断型ロールベーラで調製したサイレージ品質は、FS501及びKCS-404がそれぞれV-scoreで97、98点と非常に良好であった。また推定TDN含量は、FS501、KCS-404ともに乾物中52。3%であった。以上のことから、ソルガムの栽培により、イノシシによる被害を低減できる可能性があるとともに良質飼料生産ができると考えられる。
- 群馬県畜産試験場の論文
- 2011-12-00
群馬県畜産試験場 | 論文
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