ミメーシス概念がしめすキャリア教育の教育方法への示唆 - 大澤真幸・宮台真司『「正義」について論じます』をたよりに -
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概要
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千葉大学大学院人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書第237集『起業家教育に関する実践的研究』 藤川 大祐 編"A Practical Study About Entrepreneurship education" Report on Research Project No.237本稿は、大澤真幸・宮台真司『大澤真幸 THINKING「O」第8 号-「正義」について論じます-』(左右社、2010)で取り上げられるミメーシス(「感染的模倣」)の概念をたよりに、キャリア教育の教育方法について考察するものである。とくに宮台と大澤のミメーシス概念は、次のように分類できる。まず、「感染」する対象には、共同体的な存在と脱共同体的な存在のふたつがあり、それらの利他的行為によって「感染」が惹き起こされる。また、他者への「感染」を可能にするのは、「感染」する人A と、対象となる他者と、その他者を理想的なモデルとして肯定する第三者の視点の3 点が必要になる。さらにまた別の構造として、共同体で共生するにあたっての課題を抱える人から「感染」が惹き起こされることもある。以上のミメーシス概念とキャリア教育との関連ついて、職場体験、「間接的なキャリア教育」、起業家教育を例として考察した。
- 千葉大学大学院人文社会科学研究科の論文
- 2011-02-28
千葉大学大学院人文社会科学研究科 | 論文
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