平成22年産米の品質低下要因
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概要
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平成22年産米の全国の1等米比率(10月末現在)は、夏期の猛暑の影響で過去10年間で最も低い63.1%となった。2等以下に格付けされた理由としては、心白及び腹白が41.2%、整粒不足が16.9%、充実度が16.3%で、白未熟粒の多発生が主要因となっている。京都府においても同様に品質が低下し、1等米比率は前年同期を20.7ポイント下回る62.4%となった。品種別では、コシヒカリ及びキヌヒカリが68.2%、日本晴が47.4%、祭り晴が27.0%、ヒノヒカリが28.8%となっており、特に中生・晩生品種で低くなっている。また、丹後地域においても猛暑の影響により食味が低下し、平成19年~21年と3年連続して獲得した「特AJから「A」に陥落する結果となった。本報ではこのような状況を踏まえて、平成22年産の京都府産米の品質低下要因を明らかにするとともに、今後の対応について検討した結果を報告する。
- 2011-07-00