マンゴー果実の表面がくぼむ障害に対するカルシウム,ホウ素散布の効果
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概要
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マンゴーの施設栽培において,果実がくぼみ商品性を大きく損なう障害が発生し問題となっている.本障害は,幼果期に果実内部がしみ様に褐変化し,肥大とともに果実表面にくぼみを生じるもので,背部の果柄に近い部位に特異的に発生するのが特徴である.葉へのホウ砂溶液散布では,葉のホウ素含量が増加したが,幼果のホウ素含量の増加はなく,障害発生の軽減効果もなかった.また,塩化カルシウム溶液の葉または花穂への散布でも,障害発生の軽減効果はなかった.一方,花穂にホウ砂溶液を散布した果実は,幼果のホウ素含量が増加し,障害発生も軽減されたことから,幼果期のホウ素欠乏が障害発生に関与していると考えられた.本障害の発生は,開花終期の花穂への0.2%ホウ砂溶液の1回散布で十分に軽減できることが明らかになった.
- 2011-03-00
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