ヤーコン栽培におけるかん水,マルチ被覆及び窒素施用量が収量と品質に及ぼす影響
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概要
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ヤーコン(S.sonchifolius)の3品種'サラダオトメ','アンデスの雪'及び'ペルーA群系統'を用いて収量及び品質に対する黒ポリマルチによる栽培ベッド被覆の影響を検討するとともに,かん見ず及び窒素施肥量の影響と組み合わせた要因解析実験を行った.その結果,栽培初期のマルチ栽培はマルチしない裸地栽培に比べて裂開度が大きく高まり,良塊根率が低下した.黒ポリマルチにより生育全期間栽培ベッドを被覆すると'アンデスの雪'では裂開が激しくなるだけであったが,'ペルーA群系統'では良塊根率も低下した.かん水すると'ダラダオトメ'では株あたりの良塊根重が,'アンデスの雪'では株あたりの総収穫量が増加した.一方,窒素施肥量はいずれの品種においても収量や裂開度に影響しなかった.'サラダオトメ'及び'アンデスの雪'は'ペルーA群系統'と比較して良塊根率が高く,特に'アンデスの雪'は裂開の発生が少ない優良な品種であった.