ウコギ新梢の栽培技術の確立
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概要
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ウコギ新梢の野菜的利用を目的とした露地栽培および促成栽培について検討した。 ウコギ新梢の露地栽培は,頂芽収穫後に伸長する側芽を順次収穫することにより継続的な収穫が可能であり,定植2年目は6月上旬から8月上旬まで収穫することができ,商品収量は約360kg/10aであった。定植3年目は1週間ごとに適期の新梢を選んで収穫することにより,5月下旬から9月上旬まで収穫が可能であり,商品収量は約920kg/10aであった。 ウコギ新梢の促成栽培は,駒木を利用する方法によって可能であり,駒木は長さが15cmで,径が9mm以上の太さの場合に収量が多くなった。また,駒木の芽かき処理を行うことにより,新梢長の長い収穫物を得ることができた。促成期間中の遮光処理については,遮光期間が長いほど新梢長は長くなり,収量も多くなるが,ポリフェノール含量が少なくなった。収穫3日前に遮光資材を除去して明条件にすることにより,葉色を確保し,ポリフェノール含量を高めることができた。
- 2008-03-00