遺伝子組換えによる日持ちの良いセイヨウナシの作出
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概要
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山形県の特産果樹であるセイヨウナシは,可食期以降の日持ちの悪さから,流通および消費の面で大きな制限を受けている。エチレンは果実の成熟,軟化をコントロールする植物ホルモンであり,リンゴやメロンでは日持ちとエチレン生成量の間に密接な関係が認められている。このような知見から,セイヨウナシ果実の日持ちを向上させるためには,収穫後のエチレン生成に関わる遺伝子の発現を抑制することが有効であると考えられた。本研究は,遺伝子導入によりセイヨウナシ果実の成熟を制御することを目的としたものである。そのため,①セイヨウナシ果実の日持ちとエチレンの生成との関係を明らかにし,②セイヨウナシへの高効率な遺伝子導入法の確立,③エチレン生合成遺伝子のセイヨウナシへの導入・作出した組換え体におけるエチレン生成量の解析を行ったものである。
- 山形県立園芸試験場の論文
- 2006-03-00
著者
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