ホルスタイン種未経産牛における反復採腔技術の検討
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概要
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乳牛の育成期に過剰排卵処置(SOV)による採胚を3回ないし4回実施し、採胚成績や採胚後の受胎性の影響等並びに性判別技術の併用によるメス生産効率の改善を検討した。SOVはFSH約20AUの3日間漸減投与、PGF2α類縁体1回、AI1回、胚回収バルーンカテーテル16frを使用。未経産牛の採胚成績は回収胚数で8.3±8.1個、正常胚数で6.1±5.6個、Aランク胚数で4.0±4.3個、平均正常胚率で73.6%、平均Aランク胚率で48.4%と経産牛に較べ良好な成績が得られた。SOVの反復処置による胚数や品質並びに採胚後の発情回帰日数には認められなかった。採胚後の受胎性には個体差がみられたものの、全頭が受胎し正常分娩に至った。良質胚は性判別技術の併用によって、メス牛の効率生産を実証した。これらのことから育成期における採胚方法および反復採胚の有用性が確認された。
- 2011-03-00
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