採胚成績の向上を目的とした牛過剰排卵プログラムの検討
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概要
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採胚成績を向上し効率的に良質な胚を得る過剰排卵処置(以下、SOV)方法を検討するため、当センター飼養のホルスタイン種経産牛を用いて、①採胚成績と卵巣動態・ホルモン濃度の関係、②正常胚が回収できない個体の原因、③卵胞発育波を調節したSOV、④卵巣動態と採胚成績の相関について、検討した。結果、採胚成績は個体により差があり、個体に応じたより良好な採胚成績をえるには、SOV前に超音波画像診断を行い、生殖器の異常がないことを確認し、個体に応じて最も小卵胞(径3~5mm)が多いときにSOVを開始することが重要と示唆される。また、膣内挿入型プロジェステロン(安息香酸エストラジオールカプセル付き)製剤(以下、PRID)や性腺刺激ホルモン放出ホルモン製剤(以下、GnRH)などを利用し、卵胞発育波を調節した上で、SOVを開始することが成績のばらつきを少なくすると考える。
- 2011-03-00
著者
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