耐糖能異常を示した女子学生の血糖値に及ぼす食事組成の影響
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概要
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近年,糖尿病患者や耐糖能異常者の著しい増加が問題となっており,糖尿病予防のためには生活習慣や血糖値をセルフマネジメントする能力の習得が重要である.そこで管理栄養士養成課程の臨床栄養学実習に耐糖能異常予防のためのセルフマネジメント教育を導入した.体験実習として,対象者40名にSMBGによるOGTTと食事組成の異なる食事摂取後の血糖値測定を行った.検査食は普通食,高糖質低脂肪食,低糖質高脂肪食および等糖質高脂肪食とし,血糖値変動曲線よりAUCを算出した.OGTTの負荷後2時間血糖値より,正常群24名(140mg/dl未満)とIGT群16名(140mg/dl以上)に分け比較を行った.結果,正常群に比べてIGT群では高糖質低脂肪食摂取後のAUCが有意に高く(p=0.023),IGT群は普通食,低糖質高脂肪食や等糖質高脂肪食に比べて高糖質低脂肪食摂取後は高血糖状態を示した.特に多糖類に加えて単糖類を摂取することが高血糖を引き起こす原因となり,IGT予防のためには炭水化物の量と質に考慮する必要があると示唆された.これらの結果を受けて,今後は個々のデータベースと合わせた個別教育も計画している.
- 2011-04-00
著者
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