標識放流からみた和歌山県南部沿岸海域からのカツオの移動について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
2009 年9月~12月,2010 年3~5月に,紀伊半島南部沿岸域でカツオの標識放流を行い,その移動先についての知見を得た.放流個体数は312個体,うち再捕は4個体で,再捕率は1.3%であった.放流海域(カツオ魚群の出現頻度が高かった海域)は,9月~12 月は熊野灘側, 3~5 月は枯木難側であった.放流魚の体長組成は,2009年9月30日,10月1日の2回は小型個体(40cm未満)の混獲率が7割以上と高かった. 3~5月の調査では全て40cm以上であった.和歌山県南部沿岸海域での再捕報告は得られなかった.放流時と再捕時の尾叉長差から推定した日間成長量は,-0.3~O.7mmであった.カツオが春季に和歌山県南部沿岸から南下移動することが明らかとなった.
- 2011-03-00
著者
関連論文
- 紀伊水道におけるシラス漁場形成と混獲率
- 海の天気図とモニタリングブイから見た黒潮系暖水の湾内進入
- 標識放流からみた和歌山県南部沿岸海域からのカツオの移動について
- 標識放流からみた和歌山県南部沿岸海域からのカツオの移動について
- Observation of spawning activity in female skipjack tuna in the sea around Japan
- 組織学的手法による日本周辺海域におけるカツオ産卵個体の観察