疫病, 青枯病およびモザイク病 (PMMoV) 抵抗性のピーマン・トウガラシ類台木用品種 '台パワー' の育成とその特性
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概要
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1) '台パワー' は青枯病抵抗性の'三重みどり'と疫病に強い抵抗性を示すSCM334を交雑し,さらにモザイク病(PMMoV (P1,2))抵抗性の'ベルマサリ'を交雑して得られた固定系統である. 2)'台パワー'は疫病および青枯病に対して強い抵抗性を示し,モザイク(PMMo V(P1,2)) ,に対しても抵抗性を示し,3病害抵抗性を有する. 3)'台パワー'を台木として用いた場合の穂木の収量は'スケットC'もしくは'ベルマサリ' を台木として用いた場合と同程度かやや劣る. 4)'台パワー'の有するモザイク病(PMMoV(P1,2))抵抗性遺伝子はL3と推定されるため,穂木には'台パワー'と同じL3遺伝子を有する品種を用いることが推奨される. 5)'台パワー'は疫病,青枯病およびモザイク病(PMMoV(P1,2))の回避を目的とした台木用品種であるが,高温・高湿・高菌密度条件下では発病する可能性があるため,土壌消毒など他の防除法と併用することが望ましい.
- 農業技術研究機構野菜茶業研究所の論文
- 2011-02-00
著者
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