凍り豆腐がラット肝臓でのコレステロール代謝に及ぼす影響
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概要
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コレステロール代謝への凍り豆腐の影響を,大豆タンパク質とイソフラボンによる影響と比較した. ラットの血清コレステロール濃度は,カゼインと比べ凍り豆腐と大豆タンパク質摂取により有意に低下した. 肝臓でのコレステロール代謝関連遺伝子の発現量は,凍り豆腐と大豆タンパク質により変化した. コレステロール合成系酵素は減少し,胆汁酸合成律速酵素とコレステロ-ル排出輸送体は減少した. 一方,イソフラボンは血清コレステロール濃度や遺伝子発現に影響を与えず,食餌タンパク質源との相互作用もほとんどなかった. よって,血清コレステロ-ル濃度の低下作用は凍り豆腐のタンパク質成分に由来し,肝臓でのコレステロール合成の抑制と胆汁酸の排出促進によるものと考えられた.
- 2011-03-00