ネイハキンカンの開花調節における土壌乾燥処理効果の変動と大気相対湿度の関係
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概要
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キンカンの1番花数に及ぼす開花前の土壌乾燥処理効果における年次変動の原因を解明することを目的として,土壌乾燥処理効果における大気の相対湿度の影響について検討した. 土壌乾燥処理は春枝の伸長停止2週間後から行い,10日間土壌乾燥区,20日間土壌乾燥区,空気乾燥区および土壌・空気乾燥区を設定した. 20日間土壌乾燥区では,対照区および10日間土壌乾燥区に比べて1番花数が有意に増加するとともに,根のABA含量も有意に増加した. 一方,葉のABA含量は20日間土壌乾燥区と10日間土壌乾燥区の間で有意な差を示さなかった. さらに,土壌・空気乾燥区においても,空気乾燥区に比べて1番花数が有意に増加するとともに,根のABA含量も有意に増加したが,葉のABA含量は有意な差を示さなかった. 以上の結果から,土壌乾燥処理が1番花数に及ぼす影響の指標としては,根のABA含量が適切であると考えられた. さらに,大気の相対湿度は土壌乾燥処理の効果を増幅するものと考えられた.
- 園芸学会の論文
- 2012-01-00
著者
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