茶園のチャノミドリヒメヨコバイに寄生する昆虫疫病菌(Zoophthora radicans) の発生
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概要
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1980年と1981年に埼玉県茶業研究所の殺虫剤散布,殺菌剤無散布茶園のチャノミドリヒメヨコバイ(成,幼虫)において昆虫疫病菌の一種の発生を認めた。病死虫は寄主の加害部位であるチャの葉裏にみられ,胞子の形態から,本菌はZoophthora radicansと同定された。Z.radicansの本ヨコバイへの寄生は我が国では最初の報告である。本菌による病死虫の発生を1980年の9月と10月,1981年の4月から11月まで,毎月1~2回調査した結果,1980年9月下旬に幼虫の病死率が40.7%,1981年は寄主の密度が高くなった9月下旬に病死虫が初発し,10月下旬に成,幼虫の病死率が36.2%になった。本菌の休眠胞子を形成した病死虫が1980年は9月下旬に,1981年は10月下旬以降,本菌の分生子を形成した病死虫とともに認められた。
- 2011-06-00
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