グース型リゾチームの分子内コアに位置するTyr169をPheに置換した変異体の解析
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概要
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グース型リゾチームの構造と機能を詳細に解析する一環として、ダチョウ卵白由来グース型リゾチーム(OEL)の触媒基Glu73と水素結合を形成するTyr169をPheに置換した変異体を作製した.変異体Y169Fの主鎖構造と基質親和性は、野生型OELと比較してほとんど変化は見られなかった.しかしながら、変異体Y169Fの低分子基質である(GlcNAc)5に対する触媒活性は大きく減少した.また、変異体Y169Fのグアニジン塩酸(GdnHCl)に対する構造安定性は野生型OELと比較して0.73kcal/mol減少した.これらの結果より、Tyr169は、その側鎖の水酸基を介したGlu73との水素結合によって触媒基の側鎖の配向を規定し、グース型リゾチームの活性発現に重要な役割をはたすことが強く示唆された.
- 東海大学農学部の論文
東海大学農学部 | 論文
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