北海道周辺海域で標識放流されたスルメイカの移動
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概要
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1927年から2000年に北海道立水産試験場が行った北海道周辺海域におけるスルメイカの標識放流調査の結果を整理した。合計255,033個体のスルメイカが標識放流され、6,605個体の再捕が記録されていた。これらの標識放流調査結果とスルメイカの群構造にもとづいて、北海道周辺海域における回遊パターンを再検討した。スルメイカは約1年の生涯の中で、対馬暖流や黒潮の輸送の影響を受けて、日本海と太平洋を北東に移動しながら分散分布した後、暖流域を避けるように冷水域を南西に移動し、生活史の最後に再び産卵場のある暖流域に移動するように回遊していることが検証された。
- 2010-03-00
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