北海道南部沿岸域におけるホッケ資源の年齢構造および漁獲動向
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概要
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北海道南部海域におけるホッケの資源状態の推移を把握するために、主要漁業で漁獲されたホッケの年齢組成を推定するとともに、各地区の漁獲動向を詳細に検討した。主要漁業の漁獲物年齢組成は、日本海では1歳の新規加入群と2歳以上の成魚群、道南太平洋では1歳の未成魚、津軽海峡周辺では、より高齢魚を含んだ資源が漁獲対象となっていることが示された。松前半島周辺海域と後志支庁の南部海域では、年間の増加率変動が同傾向であり、同一の資源変動範囲にあるが、双方の1985年からのトレンドは逆相を呈している。このトレンドの海域差は、1990年の産卵群から産み出された1991年発生年級群が、後志海域に偏って加入したことが端緒となっている可能性が大きく、その一因としては秋季の水温動態が関与していることが示唆された。
- 2009-10-00
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