小麦新品種「さとのそら」の育成
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概要
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関東東海の水田二毛作地帯に適した小麦新品種「さとのそら」を育成した。1993年度(1994年4月、以下播種年度で示す)に早生、多収、加工適性の向上を育種目標に中生系統の母親「東山25号(後 の「しゅんよう」)」 に早生系統の父親「西海168号(後の「きぬいろは」)」 のF1を母親として、うどんこ病等の諸病害に強い早生多収品種の父親「ニシカゼコムギ」を交配した。1994年度に雑種第1代を栽培し、1995〜1998年度の雑種2世代から5世代は集団栽培とし、1999年度に雑種第6代で穂別系統選抜を行い、2000年度からは派生系統育種法により選抜固定を行った。2005年度には、「利根3号」の系統名を付し各県奨励品種決定調査に配付した。早生、多収な通常アミロース含量系統であり茨城県、群馬県、埼玉県および栃木県で奨励品種に採用されることから2008年12月に「さとのそら」として品種登録出願をした。また、2009年3月に農林認定品種「小麦農林170号」に登録された。
- 2010-03-00
著者
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