木質廃材のエネルギー利用技術の開発

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概要

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北洋材廃材の燃料利用を図るため、樹皮、鋸屑の燃料評価、製材乾燥用燃料としての利用方法やバイオマス発電用の高カロリー固形化燃料の製造およびこれらから生じる燃焼灰の利用について検討した。結果は、以下のように要約される。1）年間を通じ、高含水率で夾雑物を含む土場樹皮や高塩分の樹皮・鋸屑は、燃料利用が困難であるが、剥皮樹皮は、高含水率でも鋸屑と混合すれば利用可能と判断された。2）含水率の異なる樹皮、鋸屑を製材乾燥用燃料として利用するための利便性を考え、安定した発熱量が得られる混合量早見表を作成した。3）樹皮と廃プラスチックを混合、成型することにより、解体材チップ等の木質燃料の2倍以上の発熱量を有する高カロリー固形化燃料を製造することができた。4）樹皮、鋸屑の燃焼灰の元素組成を分析した結果、燃焼灰は、肥料や敷料・堆肥の補助材、あるいは土壌固化材としての利用が有望であることが分かった。
富山県農林水産総合技術センター木材研究所の論文

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