山形県における花粉症に有効なスギの選抜
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概要
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花粉に含まれるアレルゲン(Cryj1)含量の年次変動を明らかにするとともに、山形県の採種園を構成している精英樹クローンの花粉単位当たりのCryj1含量と雄花着生量を測定し、花粉症に有効なスギの選抜を試みた。Cryj1含量には年次変動が認められたが、比較的含量が少ないクローンについては安定した値を示しており、低アレルゲンのクローンの選抜が有効であることが示唆された。また、精英樹のCryj1含量には14倍もの大きなクローン間差が認められ、これに雄花着生量と成長特性を勘案して花粉症に有効な7クローンを選抜した。これらのクローンのみで採種園を造成すると、生産されるアレルゲン量は約半分になると試算された。
- 山形県森林研究研修センターの論文
- 2009-06-00
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