都市河川の急激な水位上昇への対応策
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概要
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近年の水害の傾向は、大河川の破堤等に伴う水害は減少し、都市河川・中小河川の水害や内水被害が増加していることである。特に都市河川では豪雨発生と相まって、都市化に伴って雨水の流出量が多く、かつ流出速度が速くなり、急激な水位上昇が水害を引き起こしている。本稿では洪水位上昇の素因である豪雨発生の傾向とその影響要因について分析を行うとともに、急激な水位上昇をもたらす各種特性の整理を行った。洪水の時間的変化は流量変化（流量ハイドログラフ）で表されることが多いが、ここでは洪水時に直接観測又は把握できるデータとして、水位データを採用している。なお、対象河川は都内の中小河川と2008年7月に死者が発生した神戸市内の都賀川である。最後にこうした急激な水位上昇に対するハード面、ソフト面からの対応策について記述し、（流域スケールに対応した）洪水発生までの時間に対する対応策の分類を試みた。
- 2009-00-00
著者
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