長野県環境保全研究所飯綱庁舎自然観察路および飯綱高原スキー場周辺のチョウ類
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概要
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長野県環境保全研究所飯綱庁舎の自然観察路とその近隣にある飯綱高原スキー場およびこのあいだをむすぶ道路沿いで、2008年4月から10月にかけてチョウ類のトランセクト調査を実施し、環境評価をおこなった。その結果、全体で36種214個体のチョウ類が確認された。林内環境にあたる自然観察路・林縁的な環境の道路沿い・草原的な環境のスキー場の3つの調査区間で、それぞれの環境のちがいを反映して確認されたチョウ類の種構成が異なる傾向がみられた。スキー場では草原性の種が多く、レッドデータブック掲載種5種もこのなかに含まれていた。かつて半自然草原が広がっていたとされる飯綱高原では、現在ではスキー場が草原性のチョウ類に好適な生息場所を提供しており、周囲の森林とともにチョウ類の多様性の維持に役立っていると考えられる。
- 2009-00-00
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