Mannheimia属菌の野外実態と同定法の確立
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概要
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Mannheimia属菌の野外分離状況を16S rRNA遺伝子の塩基配列解析により調査した。生化学性状によりM. haemolyticaと同定された133株中31株は、M. haemolytica以外の菌種であった。一方、血清型別試験で血清型が決定された菌株の96.0%がM. haemolyticaであった。他のMannheimia属菌の菌種分類についても、gyrBは16S rRNAに比較して有用な遺伝子と考えられた。本遺伝子を対象にしたMultiplex PCR法による菌種同定法を検討し、良好な結果が得られた。Mannheimia属菌を正確に同定するには、生化学性状試験と血清型別試験に加え、遺伝子配列の比較を行う必要性があると考えられる。
- 農業技術研究機構動物衛生研究所の論文
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