クマモトネグサレセンチュウによるキクの病徴と対抗植物による密度抑制効果の検討
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概要
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クマモトネグサレセンチュウが生息するほ場から採取した土壌にキクを挿苗する、または本種をキクの根部に接種すると、根部には褐変や細根の部分的な壊死が見られ、根の組織内には線虫の存在が確認された。本種の汚染土を充填したワグネルポットにキタネグサレセンチュウの密度低減に有効な数種の対抗植物を栽培し、クマモトネグサレセンチュウの密度推移を調べた。ラッカセイ、サツマイモ、アフリカンマリーゴールド、フレンチマリーゴールド、ハブソウ、エンバク野生種(ヘイオーツ)はアスパラガス、キク、無栽培(休耕)に比べて有意に土壌内線虫密度を低減させた。栽培後土壌にキクの挿木苗を移植し、後作キクの生育と線虫の増殖を調査したところ、ラッカセイとサツマイモは他の5作物と休耕より有意に土壌内及び根内の線虫密度を低下させた。
- 2008-12-00
著者
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