環境に優しい畜産経営手法の提言
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概要
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現在、畜産経営の方向として、環境保全と畜産物の安全性に重点を置いた経営手法の確立が望まれている。このため、一般養豚場での導入方法を静岡県畜産技術研究所中小家畜研究センター(以下、当センター)で行っている環境マネジメントシステム(以下、EMS)を基に検討した。その結果、規模や経営形態により、いろいろな形で環境保全と畜産物の安全性に重点を置いた経営手法を取り入れることは可能と考えられた。また、実施により地域社会との円滑な関係や消費者との信頼関係の構築、更には銘柄化による付加価値の向上等により、経営向上が行えると考えられた。すなわち、大規模経営では、ISO14001などの国際基準による管理手法の構築・認証取得・自己宣言が可能であり、中小規模は、単独では国際基準の推進体制の確立維持が難しいことや認証取得・継続に経済的負担があることから、銘柄化集団を作ることで、管理手法の構築・認証取得・自己宣言が可能と考えられた。また、直売を行う中小規模では、単独でも県等で行っている認証条件が比較的緩やかな制度から始めることは可能と考えられた。
- 2009-02-00
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