東シナ海産キアンコウにおけるトゲナシツブムシAcanthochondria spirigeraの寄生状況
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概要
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東シナ海で漁獲されたキアンコウLophius litulonの口腔壁にカイアシ類ツブムシ科のトゲナシツブムシAcanthochondria spirigeraの寄生を認めた。キアンコウは本寄生虫の新宿主である。トゲナシツブムシを含むAcanthochondria属のカイアシ類は魚市場等で食品衛生的な問題を起こすことがあるため、その寄生状況を観察した。全検査魚における寄生率は72%で、キアンコウ1尾当たり普通1〜2個体が寄生していた。寄生部位は口腔壁で、鰓への寄生は見られなかった。1尾当たり寄生数は魚体長が増すほど、また季節的には秋(9〜11月)に多くなる傾向がみられた。
- 広島大学大学院生物圏科学研究科の論文
広島大学大学院生物圏科学研究科 | 論文
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