飼料作物生産における家畜ふん堆肥を中心とした施肥での適正施用成分量の推定
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概要
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2001年秋から2005年秋まで実施した冬作イタリアンライグラス・夏作トウモロコシとした年2作の体系での栽培試験の成績を用い、肥料成分施用量および出納を計算し、堆肥施用を主体とした施肥における肥料成分総量としての適正施用量の推定を試みた。イタリアンライグラスにおける、窒素の施用量は平均2.4kg/aで、これに対して利用量は平均1.6kg/aであり、土壌への蓄積量は平均0.5kg/a、損失量は平均0.2kg/aであった。リン酸の施用量は平均2.6kg/aであり、利用量は平均0.6kg/aで、土壌蓄積量は平均0.1kg/a、損失量は平均1.9kg/aであった。カリの施用量は平均1.4kg/a、利用量は平均2.5kg/aで、土壌蓄積量は平均-0.1kg/a、損失量は平均-1.1kg/aであった。トウモロコシにおける、窒素の施用量は平均3.8kg/aであり、利用量は平均1.7kg/a、土壌蓄積量は平均0.9kg/a、損失量は平均1.2kg/aであった。リン酸の施用量は平均5.2kg/aで、利用量は平均0.9kg/a、土壌蓄積量は平均0.2kg/a、損失量は平均4.1kg/aであった。カリの施用量は平均3.9kg/aで、利用量は平均1.9kg/a、土壌蓄積量は平均1.4kg/a、損失量は平均0.5kg/aであった。以上の結果より、窒素、リン酸、カリの適正施肥量は、イタリアンライグラスでは2.6、2.6、2.5kg/a、トウモロコシでは2.8、3.0、2.5kg/aと推定した。
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