地域に根差す看護大学の在り方を考える-豊田市こども園看護師研修会をとおして-
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概要
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豊田市役所子ども部保育課からの依頼を受け、こども園に勤務する看護師を対象として平成24 年8 月7 日に、医療的ケアに関する研修会を開催した。研修会は、こども園で医療的ケアを実施する看護師の「技術的不安」や「医師不在の中での手技の不安」を軽減するという目的のもとに実施し、口鼻腔吸引・気管内吸引、酸素吸入、導尿、経管栄養の技術についてデモンストレーションおよび実技演習を行った。 参加者は26 名であり、年齢や医療施設での看護師経験年数、小児看護の経験の有無、こども園での看護師経験年数など背景は様々であったが、研修会終了後のアンケートでは研修内容が役立つかどうかについて、全員が「大変そう思う」「そう思う」と回答しており、自由記載の内容からも本研修会の目的は達成できたと言える。 今回の研修会を通して、地域における看護大学として求められる役割は大きく、社会貢献という大学としての「第三の使命」が求められていることを実感した。また、今回のように地域のニーズに応えるのはもちろんのこと、時代とともに変化する地域住民の健康問題を明確化し積極的にアプローチしていくなど、引き続きこの地域に根差す看護大学としての在り方を検討していきたいと考える。
- 2013-03-31
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