市民による日本語習得支援を考える (特集 「多文化共生社会と日本語教育」について)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
著作権法に規定されている私的使用や引用などの範囲内で行ってください。在住外国人がそれに参加することで日本語を習得していくという要素は,地域日本語活動の重要な要素である。しかし「日本語の習得支援=日本語を教えること」ではない。一方,海外で行われている成人に対する第二言語教育に目を向けてみると,しばしば議論される「生活日本語」と対比して「おしゃべり日本語」というものが抽出できる。「おしゃべり日本語」の能力は文化的に生きる人間の重要な要素であり,現代の自然習得者は,ある程度数が限られた日本語話者との多かれ少なかれ個人的な交流を継続的に続けることでそのような日本語力を自然に習得している。地域日本語教室は,在住外国人にそれに類した日本語習得環境を提供できる環境条件を備えている。その習得環境は,個々の人の現在の日本語力には配慮しながらも,市民ボランティアが在住外国人と対等な人間として自然に接して交流することで,巧まずして構成できる自然習得環境である。
- 日本語教育学会の論文
日本語教育学会 | 論文
- 日本語学習者音声研究の課題 (特集 日本語音声の教育と研究の新しい流れ)
- 疑問文に見られる"Writer/Reader visibility"--中国人学習者と日本語母語話者の意見文の比較 (特集 コーパスと日本語教育--現状と課題)
- 文末のモダリティに見られる"Writer/Reader visibility"--中国人学習者と日本語母語話者の意見文の比較
- 聞き手に関する発話文について
- 日本在住の韓国人日本語学習者における母音の無声化