医療秘書の必要性とその役割における心構え
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概要
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今日の医学と医療技術の進歩は目覚ましい。脳死の判定により臓器提供手術が行われるようになったこともその一つである。多くの問題をかかえながらも、重病の患者に生きる希望を与え、いくつもの成功例を見た。この驚異的な医学と医療技術の進歩と共に、医療関係者の努力と医療保険制度の充実、医療供給に置ける整備拡大などの成果が、わが国の健康水準を向上させた。現在、国民の健康に対する関心はますます高まり、医療に対する要望も多様化している。高齢化社会が進んだことにより、治療だけでなく、看護や介護、リハビリテーションなど、広範囲のサ-ビスも必要になってきた。そして、発展する病院医療の高度化は、医療専門職の領域を細分化し、その内容の多様化と共に事務的業務も増大した。このような状況において医療秘書という業務が、必要欠くべからざる存在として登場した。ここでは、医療の発生と変遷をたどりながら、医療秘書の必要性を知り、多様化した今日の医療の問題点を、医療を受ける一市民の立場から探ることによって、医療秘書の今後の方向性とその役割においての心構えについて考察した。そして医療秘書が、今後ますます重要になっていく医療スタッフの一員として、患者の心を大切にする医療への役割を担う重要な立場であることを認識し、実践の場においてより心のこもった適切な実務にあたれるようまとめてみた。
- 長野女子短期大学出版会の論文
- 1999-12-21
長野女子短期大学出版会 | 論文
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