溝型導波路の電波伝搬特性
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概要
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自動車電話をはじめとする都市内移動通信では,加入者容量の増加に対処するため,半径が数km以下の極小ゾーン化方式がとられつつある.この方式では,基地局アンテナが周囲の建物よりも低く設置される場合が多く,その状況に応じた電波伝搬特性を求める必要がある.この論文は,基本的な構造として溝型断面をもつ道路に沿う伝搬波について幾何光学的手法を用いて検討すると共に,解析結果をマイクロ波モデル実験によって検証したものである.送信側に無指向性および指向性アンテナを用いた場合の伝搬特性を調べ,それらが幾何光学伝搬モデルによってよく説明され得ること,道路の断面寸法に比べて使用波長が小さいほど伝搬波の減衰は少なくなり,溝型断面の道路が導波作用をもつことを示している.
- 電子情報通信学会の論文
- 1986-08-00