看護・医療福祉系の学生に対するクオリティ・オブ・ライフの教育
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概要
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種々な分野の文献を調査した結果,クオリティ・オプ・ライフ(QOL)の意味を判明する上での重要な2つの言葉を見いだした。それらは,「生活の質」と「生命の質」である。この言葉に注目し,学生の自主学習前後のQOLに対する訳出を調べた。最初,多くの学生は「生活の質」のみと回答していたのに対して,自主学習後に「生活の質」と「生命の質」の両方の意味があることを知った。教育により学生の理解や考えが変化して成長していく中で,われわれ教育する側の立場の者は,どのように関わって行けばよいのであろうか。特に,いのちの場を基調としターミナルケア教育の充実が叫ばれる看護教育,また生活の場を基調とする医療福祉系の学生教育における視座を,得られた結果をもとに,QOLの教育について考究する。A survey of various literature indicates that two factors are very important in determining the quality of life (QOL). The two factors are "living quality", QOL without consciousness of death and "mortal quality", QOL with consciousness of death. Student's senses of their QOL were studied in terms of the two factors before and after their self-study. Initially, most of student's senses were only the living quality but they changed it into both living and mortal quality after their self-study. We considered the education of QOL from the present results.
- 川崎医療福祉学会の論文
- 1996-00-00
川崎医療福祉学会 | 論文
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